『ムカつくぜクソッタレー!』って言えば元気が出るのにね。
うおーっムカつくぜクソッタレー!

そんな感じで本日はモダンのコンボデッキ考察を書きます。

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【完全コンボマニュアル】


多様なデッキが氾濫するモダン環境。
プレイヤーたちは次第に「勝てる構築」に飽き、「殺る構築」へと移行していきました。
こうなれば当然、コンボデッキが脚光を浴びることは想像に難くありません。

簡単なプレイング、シンプルなコンボ、ストレートにカードを叩きつけるコンボデッキは
誰に対しても間口が広く、老若男女年齢を問わず始められることから、
全国に多くの愛好者がいます。


しかし本来コンボデッキとは刹那的で破壊的で衝動的なものであり
クリーチャーでダメージレースを仕掛けて勝利するMTGの大原則への反逆です。
すなわちパンクスの素質を持つ者のみが扱う事を許されたデッキなのです。


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このたびは、モダン環境でブルームが禁止されたことで
2ターンキルをぶっぱできる数少ないコンボデッキが一つ減りました。

双子も消えてしまい、コンボ勢からは2,3ターン目からのぶっぱも可能な御霊系コンボや
コントロールしながら即死を狙えるスケープシフトに注目が集まっているようです。
気を抜いた相手を瞬殺するコンボデッキは、パンクの持つ獰猛な側面を表しています。

しかし敢えて言いましょう。これらはいわゆる恰好だけ、見た目だけで
精神性の伴っていない「ファッションパンク」(※)です。
貴方がもしこれらのデッキを使っているのならば今すぐ窓から投げ捨ててください。

  ※編注:戦況の掌握をコントロールし、時にはクロックパーミッションとして動ける
       スケープシフトの器用な美しさはプログレであり、パンクではありません。
       また、墓地を利用するコンボはデスメタルであり、パンクではありません。
       あとたまにパンクと誤解されがちなバーンやアグロは、人気があるために
       パーツが高騰しがちな資産階級のデッキであり、全パンクスの敵です。
       従ってこれらは全てファッションパンクなのです。


どうせコンボデッキを扱うのであれば、本物のパンクスを目指したいですよね?
幸いなことに私たちがパンクの正しい知識を学び、実践することは難しくはありません。
モダンには「アドグレイス」という素晴らしくパンクなコンボデッキが存在するからです。

たったの2枚コンボ(実質)で、最速4ターン目で勝負を決められるこのデッキは
キーカードである「むかつき」に込められた権力者や社会秩序・体制への怒り、
そして不健康なイメージとも相まってまさしくパンクの鑑というべきデッキです。

各パーツがきわめて安いのも、資産階級への反逆を想起させる優れたポイントです。
時には感染や親和のような、より速いデッキに一方的にやられてしまうのも
早逝しがちな偉大なパンクスロッカーの先人たちに見られる特徴といえるでしょう。


正しいパンクスである為にはまずアドグレイスのコピーデッキを使う事から始めましょう。
そして実戦を通じ、コンボデッキのプレイングに何が必要なのかを学ぶのです。
そうすることで、あなたはいずれモダンを制する真のコンボデッカーとなれるでしょう。


ちなみにレガシーにもANTという「むかつき」を主軸にしたパンクデッキがありました。
しかしいつの間にか「むかつき」は「炎の中の過去」に活躍を奪われ、
現在では「闇の誓願」に取って代わられてデッキにすら入らない事も増えました。
これはANTがもはやファッションパンクに堕ちてしまったことを意味しています。
レガシーでANTを組んでいる人は今すぐデッキを窓から投げ捨ててください。
真のパンクスと呼べるデッキはもはやMTGにはアドグレイスしか存在しないのです。

繰り返します。
真のパンクスと呼べるデッキはもはやMTGにはアドグレイスしか存在しないのです。


この記事を読んだ皆様は当然、この素晴らしくパンクなコンボデッキを組んで
すぐにでもモダン環境へ乗り込んでいきたいと考えたことでしょう。
もしかしたらこのデッキの入賞率を調べて、大したことないと思ったかもしれません。
ですがそれはファッションパンクの考え方です。

今回の禁止改訂で、ずっと使い続けた双子やアミュレットを崩すことになった方は
「俺のデッキを潰しやがって、ムカつくぜクソッタレー!」と感じたことでしょう。
あるいは改訂のたびに「環境変わるのめんどくせーぜFUCK」と憤る方もいるでしょう。
ですがアドグレイスのキーカードは、今後も禁止される可能性が少ないと思われます。
今後ずっとモダンを続けていくのであれば、これほど安全な選択肢(※)はありません。
貴方が今後も「勝てるコンボデッキ」を使いたいのならば、最適なデッキなのです。

   ※編注:安全で無難な選択肢であることは、パンクと反するように一見思えますが
        トップメタのパーツを毎回揃えるのはブルジョアジーの考え方であり
        パンクスの理念である資産階級への怒りに最もそぐわないものです。
        ちなみにデッキに入れるカードは最低でもグッド未満で揃えるのが
        望ましいです。ニアミント以上が一枚でもあればファッションパンクです。
        言語も安価といわれるイタリア語で徹底できるとなお良いですね。
      

最後になりますが、アドグレイスはただパンクなだけでなく
強さや柔軟さも兼ね備え、相手の打消しにも対応できる実戦的なコンボデッキです。
4ターン目までにやるべき事がはっきりしており初心者にも扱いやすいと言えるでしょう。

バーンや親和などの高速デッキが流行りそうな環境では逆風ですが、
ファイレクシアの非生を貼ればライフは30あるようなものなので問題はありません。
感染は割と絶望的ですが、不健康なパンクロッカーの宿命ですので潔く諦めましょう。
何よりも、アドグレイスの使い手は真のパンクスなのですから臆する事はありません。
どんなメタゲームでも「てめぇら全員ファッションパンクだ!」くらいの気概で行きましょう。


それでは、貴方にシド・ヴィシャスの御加護がありますように。
ところでアドグレイスとシド・ヴィシャスって似てるよね?



元ネタサイト: http://punk-manual.cagami.net/


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【お詫び】
当記事を読んで、自分のデッキを本当に窓から投げ捨てた方もいるかもしれませんが
これはネタ記事ですので真に受けないで下さい。弁償もしかねますのでご了承下さい。

また一部デッキをディスる不快な表現がありましたことを深く謝罪いたします。
当記事でディスられたデッキは全て、実績のある素晴らしいデッキであります。
とりいそぎとりあえず。


コメント

シグマ@dj-SIGMA
2016年1月26日13:23

何という事だ・・・ちょっと前に俺が惚れたSuper Crazy系デッキですら、所詮は普通に殴るだけの紛い物、言わば大衆に迎合しトランス本来の美しさや恍惚感を失ったブチアゲトランスに過ぎなかったというのか・・・(例えが怪しい)

庭師colors
2016年1月26日13:44

SCZはどちらかといえばスピコアとかエクストラトーンっぽいですね
高速ビートの到達点といいますか。

僕の中だとブチアゲはパトリオットのような打点の高いクロパのイメージです

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